このエンジンはターボチャージャーとスーパーチャージャーによるツインチャージャーシステムに、６速湿式ＤＳＧミッションという当時最新の組み合わせです。 しかし未完成なのか嫌な噂も多々ありますね。 ディーラーからの引き上げで、エンジンが駄目かもしれないと言われて自社を頼りに来てくれました。

早速点検していくと、点火系・燃料系すべて良し。最後にタイミングを点検していきます。特殊工具が無ければ当然点検できません。 やはりずれています、バルブが駄目かな？圧縮を計りたいが、エンジンは回したくない・・・・そんな便利なものが・・・・ありますよ。１００％では無いが参考にはなりました。

フロントカバーを外すとチェーンがたるんでいます。

１番圧縮上死点をダイヤルゲージで計り、カムシャフトの位置を決めていきます。２コマぐらいずれていました。

チェーンが伸びているのが解りますよね、素材の問題かな？構造の問題？オイル管理の問題？いつも悩みます。 外車に限らず国産もチェーンが伸びることがありますよね、現代病ですか？

ついでに必要なパーツも交換していきます。

パーツを洗浄しながら組んでいくのは手間ですが、オイル漏れ・水漏れを再確認するのが容易になるので惜しみません。お金をもらっているプロですからね。

全て組み上げてエンジン始動・・・絶好調です、良かった。しかし突然エンジンチェックランプ点灯。 お客様に確認すると以前から付きっぱなしだった様で・・・・こいつが駄目でした、終了！